【大変な旅】 No.3723

【大変な旅】

私は学生の頃

お金をかけずに旅をしたかった。

自転車の雑誌”サイクルスポーツ”に投稿された旅行記を

本当に穴の開くほど何度も読み返し、

 野宿で、パンの耳をもらいながら

続けるような旅に憧れた。

初めての一人旅は、高校二年の夏休み

通学に使っていたロードマンの荷台にかばんをくくりつけて

4泊5日で四国を半周

一泊目の徳島の公園で初野宿

目を開けたら、阿波踊りの練習をやっててたまげました。

二泊目は宿サンリバー大歩危

家に電話して、翌朝おかんが宿に電話したらすでに出た後で

フロントの方が

 ”元気に出発されましたよー。”

って対応してくれたらしい。

後年聞きました。

初めての子供が野宿じゃなんじゃって、宿も決めずの一人旅に

よく行かせてくれたなー、って、今になって思います。

 ありがとうね。

大学生になってから、冬休みの九州を自転車で一周しました。

やまなみハイウェイで別府から阿蘇山まで自転車で行きましたが、

ものすごくきつかった。

食べ物も切れて、店も自動販売機もなく

 長者原の看板の前で大の字になってひっくり返っていました。

ススキがきれいで、大休憩の後にまた進んだのだろうなあ。

社会人になってから、

別府から湯布院のやまなみハイウェイをバスで通りましたがえぐい道でした。

自転車でひっくり返る気持ちもわかるわ。

宮崎の公園で米を炊いていたら、公園のおっちゃんに声をかけられたり、

JRの無人駅で寝ていたら、電車が止まって降りてくる人達で目が覚めて

寝てる振りをしたり、

下り坂で、追いかけてきてくれたカブのおっちゃんが

 ”これもって行き。”

ってビニール袋を渡してくれて、下り終わってから見たら

オロナミンCと菓子パンが入っていたり

 私を構成している成分の半分は旅で培われたものではないかと

そんな気がします。

 また、旅を したいなあ。








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