【おっちゃんに出会う】 No.4320

【おっちゃんに出会う】

まだまだ伊勢路ネタ

3泊目の寝場所を探しつつ賀田駅前に出る。

時刻は17:30

当てにしてた食堂は当日から5連休でお休み。

手前のトイレがある駐車場に泊まりそうな車が店を広げていたので

私もここで寝ようと、酒屋で食べ物と飲み物を買う。

店の人にも訊いてみたら、たまに寝てる人いるみたいよ、との事で

自信を持って乗り込む。



“こんにちは、今晩、私もここで寝ます。”

“おー、よろしく。”

私がちくわをかじりながら、ビールを飲んでいたら、

焼いたそら豆ととうもろこしを持ってきてくれて、

“カップラーメンでも食べるか?”

“ありがとうございます。 ちょっと考えます。”

湯沸かす道具は持ってるのに全然使っていない私

インスタントの味噌汁も含めて1kgくらいあったのではないかしら。

そもそも湯を沸かすのがめんどくさかったし。

お、さっきの店にどんべえあったから、お湯だけもらおう。

“カップラーメンは買ってきますわ。 お湯だけ頂いてもいいですか。”

“いいよぉ。”

また、店に出向いて、どんべえを買う。御礼のビールも買う。

“これ、どうぞ。 飲んでください。”

“悪いなあ。”



どんべえとインスタントの味噌汁 うまかった。

汗かきまくった身体に塩分が浸み渡るようでした。

三重のどんべいは関東仕様と違うかな。 汁が濃い気がしたよ。



一人だと暗くなったらすぐ寝るのだけれど、寝る支度をしつつ、

陽が落ちてもおっちゃんとお話をして20時過ぎに寝ました。

おっちゃんは40年働いて、リタイヤをして、軽のバンで日本を旅している

こんな旅行したことなかったから、何回も練習をして、主に春と秋に

長期旅行に出ているそうです。



で、朝 おっちゃんは、

 ”朝日撮ってくるわ。”

とお別れをして、私も支度を整え、峠の登り口にたどり着いた。

ら、

そこにすっくと立つおっちゃんが一人。

先ほど別れたおっちゃんでした。

味なことするねえ。 いまからこの峠を登るのだって。

私も暑くなってきたので、服脱いだりしている間ももうひとしゃべりし、

昨夜寝る前、1回握手したのに、またもう一度お互いの旅の安全を祈念して

握手してお別れしました。



またどこかでお会いできそうな気がする。

 旅の醍醐味の一つですね。










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