【感動は伝えたい】 No.3262

【感動は伝えたい】

“今日はよかったね。”

伊良湖岬、伊良湖灯台へ散歩。

夕陽は沈んでいたが、残照が残る中

そのカメラを片付けているおっちゃんは話しかけてくれました。

“今日の夕陽はよかったですか。”

“今までの中で一番よかったよ。”

“私達、出遅れて、今着いたところなんです。”

“どれ、こんな感じ。”

と、デジタルカメラのモニターを見せてくれました。

“これは船が写っている。”

“これなんか、引き伸ばすとかなりいいと思う。”

“どこからですか。”

“私達は大阪から浜松へ行って、今着いたところです。”

“私は長野の山奥から出てきてね。朝、朝日を撮って、車で寝て、今夕陽”

“今日はよかったですね。”

“よかった。”

 そのおっちゃんは1人でした。

 感動って、1人で消化するのは大変難しいのです。

アメリカに一人旅して、遊園地で急流すべりに乗って、

ザッブンザッブン水をかぶって楽しかったのだけれど、

周りはアメリカの小学生で、うまく感動を分かち合えなかった。

日本人見つけた時に

“むっちゃ面白いから。”

と誘って、その感動を共有した時に

感動は何倍にも膨れ上がったのです。

おっちゃんの感動を分かち合う事ができてよかった。

15分早く着いて、共に夕陽を見たかったな。

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