伊勢路ツアー5日目
ちょっと寝たと思うが、やたら蚊が多い。
耳元でブーン、ぶーん言っている。
寝袋を被って潜っても聞こえる。
顔を出すとかまれる。
いやだなあ。
だいぶ粘ったが12:30にはあきらめた。
さんま寿司を食べて那智駅まで移動しよう。
駅前に道の駅もある様子だし、何とかなるだろう。
今日帰る、という思いもあった。
旅を続ける決断をしていたらどのような判断をしていただろう。
さんま寿司を完食。
寝袋を片付けて道に出る。1:20
左に海、国道42号線を南下する。
真っ暗だ。
熱くなる度に服を脱いでゆっくり走り続ける。
後ろから車がゆっくり近づいてきた。
なんだべ、神経を集中していたら、スピードを上げて抜き去っていったのは
小さいパトカーだった。
やっぱり怪しいよね。走る格好している分助かった。
眠たいような気もするが前に進む。
暗いので古道もくそもない、42号線に沿って進む。
歩道がなくなると車が怖いし、ヘッドランプを赤の点滅にして
右ひじにくくりつけて走る。
峠を越えないが、トンネルは更に怖い。
ヘッドランプを最大にしてこのときは前を照らす。
空氣が冷たくなったような氣もするし、真っ暗だし、水滴も落ちてくるし、
前は見えないし、トンネルは怖いよ。
那智に着いたのは3:10
道の駅で体勢を整え、JR那智駅で仮眠した。
コインロッカーに寝袋、クッカーを預けて5:00には那智大社に向けて出発
道の駅のお風呂が13:00に開くので、そのお風呂に入って14:39串本行き
に乗って帰ります。
大門坂
見えたよ那智の滝
まだ6:49なんだよな。
本宮に向けて爪痕を残すよ。
出発前にどこまで進むかをよーく考えた。
コースタイムで3時間分進み、石倉峠にデンをして帰って来る。
コースタイムの半分くらいで進めるから4時間、11時。
そこから8km戻って13時までは駅に戻れるやろ。7:10
800mを越えて、風が冷たい。
舟見茶屋跡で休憩しているともう雲の中に入ってしまったのか。
雨の子どもが目の前を通り過ぎていく。
少し進んだが、舟見峠でギブアップ
コースタイム上で1時間40分 実際には1時間15分しか走っていませんが
私の心がビビッて、もう身体を前に進める勇気、気力がありませんでした。8:25
そこからは、怪我をせんように帰る。
つまらんかったなあ。時間は山のようにあったので、
今までにないゆっくりさで来た道を帰る。
高度が下がると、雨も降っておらず、少しずつ暖かくなってきたり、
無駄に長く休憩したりして、那智の滝に向かう。
なんかへんなものも見つけたよ。
先ほどどこまで行くかを悩んだスタート地点に戻ってきても9:48
まだ朝じゃん。
那智の滝を観光して、
Aコープでお土産を買って、那智駅に帰りました。
お土産を再びコインロッカーに預け、風呂に入る。
JRの線路の向こうに太平洋の広がる温泉でしたが私の心は動かない。
しょぼんとした気分で大阪に帰りました。
今回はこんな終わり方でしたが、このような経験を通して
今も私の中で旅の続きというか、色々な事を考えています。
旅が長くなると疲労も溜まるし、情報もうまく入らないこともある。
それにより後から考えると誤った判断をしているかもしれません。
少なくとも今回の旅は私に大きな経験を与えてくれました。
この経験が減る事はない。
またなんかワクワクする事を思いついてニヤニヤしたいな。
こんなおっさんがいてもいいよね。