「ツアー」カテゴリーアーカイブ

【パトロールカーにマークされる】 No.4785

【パトロールカーにマークされる】

バスで ほおのき平 まで着き、曇り空の下

水を汲み、体勢を整えて

14:30から 平湯峠、乗鞍岳に向かう。

乗鞍スカイラインの平湯峠のゲートでチェック

 泊まる場所を確認されて

 17:30を越すと暗くなると忠告をいただき

登る登る。



ほんまに上り坂ばっかりで、

休憩と称し、歩きながらカロリーメイトを食べたり

給水したり、ミックスナッツを食べたり。

登っていると乗鞍岳スカイラインのパトロールカーが並走し、

 17:30になると暗くなることと

 まだだいぶ距離があることを告げて登っていく。



90分過ぎにはリュックサックを下ろして大休憩

靴紐を緩め、雨雲の中はひんやりとしていたので

手袋を出してはめる。

YAMAPで現在地を確かめると、パッと見で半分にも達していなかった。

 こりゃあかんで、宿の晩御飯18:00と聞いていたけど

 間に合わんかも知れん、どこかで連絡を入れなくては。

F永さんとロープをつなぎ、カーブや斜度を伝えながら

二人で上り続けるが

登り続けて2時間、私の方から泣きが入り

 ”すいません、歩きましょう。”

坂がきつくなると私が走れなくなっていた。

植生が変わり、木がだんだん低くなっていく。

走りと歩きを織り交ぜ、内心少しあせりながら進む。

上から来る車が

“もう少しで切れるから。 頑張って。”

と声をかけてくれる。

“何が切れるんやろう。”

“私ちゃう?!”



雲が切れ、太陽が差し、気がつけば私達は雲の上を走っていました。

緩やかに蛇行した道が続くが、だんだんと歩きの割合が増えていく。

カーブの端っこであまりの雲海の素晴らしさにスマホで写真を撮ると

電池がなくなって、スマホ シャットダウン

 ありゃりゃ、充電しないと小屋にも電話できないしゃん。



17時40分を回り少し暗くなってきたところで再びパトロールカーに会う。

私たちの前で止まり

 ”乗りなさい。”

 ”すみません。”

 ”ありがとうございます。”



車を降りた後の小屋までの道順を教えてもらい

車は あっ という間に最高地点まで私達を運んでくれました。

ほんまに あっ と言う間

走り、歩いていたら1時間はかかっていたであろう道のりを

2分ほどで走り抜き、何十日もかけて犬ぞりで辿り着いた北極点から

出発地点までプロペラ機で20分で帰り着いた植村直己さんの気持ちが

1000分の1くらいわかりました。



宿に向かって歩き、18:00を回ったので荷物を下ろして

充電しつつ宿に連絡したり、1枚はおったり、念のために懐中電灯も出しました。



前から来るおっちゃん二人

“こんにちは。”

“肩の小屋です。”

“お世話になります。”

迎えにまで来てもらいました。

宿に着いて、宿の前の階段を登る時にはもう暗く、危ない所でした。

部屋から見る外はもう真っ暗だった。



3時間15分、22km程の行程でした。

登りばっかり。 まあ当然です。

そして私達はそこを登りきる力はまだありませんでした。





 またやらかしてしまったなあ、と。

 よい子は真似をしないように。
















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【初めての雲上生活】 No.4784

【初めての雲上生活】

乗鞍岳ツアー

今回もお天気には恵まれて、F永さんと共に乗鞍岳を満喫し、無事帰宅しました。

雲の上にこんな世界が広がっているとは。

またもや気分は孫悟空で

この瞬間に雲の上から頭を出している

名前はまだわからないけどアルプスの仲間や

富士山で

この景色を共有してる仲間がいることを感じながらたくさんの写真を撮りました。


曇り空のほおのき平から出発


雲の上に出て感激


ご来光もしっかりと拝みました


雲の上に顔を出す北アルプスの山々


あれが槍ヶ岳か。 待っててね。


こんな感じで走ってきました。

いつもありがとうございます。



















【自分の中にものさしができた】 No.4774

【自分の中にものさしができた】

Facebookにこんな記事が上がっていた。

 新穂高温泉~西穂高岳~槍ヶ岳~野口五郎岳~鹿島槍ヶ岳~白馬岳~朝日岳~栂海新道~親不知
 8/2~8/18
 移動距離:約120㎞
 累計標高差:登り約12000m/下り約13000m

そうなん?!

反応できた訳は、今回の奥駈+那智の

 活動距離 123.57km
 累積標高上り/下り 12,789m / 13,175m

だったため。

けど、次はこんな感じときめた訳ではない。

第一に高度が違う。私は2000m越えていない。向こうは3000m越えている。

そうすると 酸素の濃度、気温、天気の移り変わり

いろいろなものが変わってくる。

そもそも私は高い山は富士山に一度登ったことがあるだけだ。

もっとビビれ、謙虚になるのだ。

頭の一部では有人小屋がある分、食料は何とかなりそう、とか

考えている自分もいる。







次のステップをどうするかはともかく

 データを見ても経験を通じて比較するものさしが自分の中にできた

という事を実感できたことが一番嬉しかったな。









見えました。熊野川
本宮を目指すものにとって熊野川に出会えるのは大きな喜びです。



感謝の勝手紹介
今回の記録をまとめたYAMAPへのリンクはこちら
https://yamap.co.jp/activity/1096944





【蜂、鹿、熊】 No.4772

【蜂、鹿、熊】

四寸岩山の頂上で一息ついてミックスナッツでも食べようかと

リュックサックを開けていたら

頭の周りでブーンブーンといっているのは知っていたのだけれど

チクッとするので、ちらっと内股を見てみたら

大きなスズメバチが止まっていた。

さすがにくまのプーさんのような対応はできず、

リュックサックの口も閉めずに慌てて移動した。

行者還岳に向かう途中で親子の鹿が草を食べていた。

玉置神社に向かう途中でも夕陽の中を走る鹿が私の前を横切っていった。

あまり感じていなかったが、道中すれ違う方の8割は熊鈴を鳴らしていた。

私は熊鈴自体持っていなかった。

通路の真ん中にされたうんこはよく目立つ。

きのこは4度ほど写真に撮ったが、

うんこは見つけて写真に撮ろうかな、と思っても

 主がまだ近くにいたら怖いな

とか思ってよう立ち止まらなかった。またそんな時だけ歌を歌ったりして。

♪ある日 森の中 くまさんに出会った。花咲く森の道 くまさんに出会った♪

へんてこりんな歌だなーと思いながら歌ったさ。

最後に出会ったフランス人までベアーベルを持っていて、

 ベアーベルは必需品か

と訊きたかったが、そんな英語能力はなく

やっぱ熊はいるのかな、と思ったが、その晩は峠道の道端で寝た。



熊鈴持っていようが寝てる時は鳴っていないし

テントで寝てたらくまさんに狙われたら一発やんね。



自然の中に入っちゃったら、用心はするけど、運は天に任せるよ。







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【走れる喜び】 No.4770

【走れる喜び】

今回私が走った

吉野から奥駈道を通って本宮、中辺路を通って那智コースを

YAMAPというアプリケーションで集計してみると

 5日間の活動距離は123.57km

だそうです。

 1日平均25km よく進んだものだ。



18Lのリュックサックに2Lの水を背負い

見た目はトレイルランナーなのですが、

走っているのは平らな所だけで、

登りの98%は歩き

下りも80%は歩きでした。



なので、平地が現れると走れることが嬉しくて顔が笑っちゃうし、

身体は軽く動く。

テケテケテケと走れました。

長居公園でのペース走なんて平地すぎて屁の河童のような気がしてくるのです。

 走れる喜びが確実に増しました。





感謝の勝手紹介
YAMAPへのリンクはこちら
https://yamap.co.jp/activity/1096944
撮った写真を一覧できるので、今回撮りためた
 かわいいきのこ
を見に来てください。(^^;)








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【悟空の気持ち】 No.4769

【悟空の気持ち】

“おっす、おら悟空。こんな世界があるなんておいら知らなかったぜ。”

今回の旅で悟空の気持ちがよーくわかった。

私はドキドキワクワクしっぱなしでした。

世の中には私がまだ経験していない世界が山のようにある、という事が

わかっただけでも、この旅に出てよかった。



参考にすべき人は周りにいっぱいいる。

次の新しい世界に首を突っ込んでみたいのです。







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【縁ある人】 No.4768

【縁ある人】

奥駈ツアー二日目の宿は楊枝ヶ宿小屋です。

きれいな小屋に2人、周りにテント2張り



小屋の周りにやたらに

 大便は水場周辺でしないように

 紙は捨てずに燃やしてください

などと張り紙が貼ってある。

出発してから丸2日”大”をしていない私は気になるじゃないか。

 おー、ライターはこのために持っていたのか、などと再認識したりして。

小屋の二人は4時起きで出発の準備

といっても私は寝袋を畳んでパンを食べるだけなので

真っ暗の中ランプを点けて4時半には出発

仏生ヶ岳方面に向かう道は暗闇で歩くには難しく

ここぞと思って進んだら注意喚起の凧糸にぶつかって正しい道を探したり、

明るくなるまで待ったり、なかなか進まない。

仏生ヶ岳を過ぎて、明るくなり、平地っぽい感じでかなり走れた。

今のタイミングだと後ろから追いかけてくる人ともだいぶ差があるだろうと

道を外れ”大”を決行

無事任務を完了し、ティッシュが燃え尽きるもの確認し、道に戻ると



昨日の地図のお兄さんにバッタリ

 驚いた。

こんなところで会うのね。

私に会った後、楊枝ヶ宿小屋を過ぎて仏生ヶ岳にテントを張って寝たらしい。

寒すぎてあまり寝れず早々に出発したという話を”鳥の水”という水場までして

私は水を飲んで出発、兄さんは水の補給で、ここで別れました。



本宮から那智へ向けて進むと小雲取越、小口、大雲取越とあるが、

小雲取越を一緒に歩いたフランス兄さんとも那智大社で再び会えた。

嬉しいものですね。

IMG_20170816_091329







私の走りツアーは基本的に孤独なことが多く、日に誰とも会わないことが

あったりもするのですが、今回の奥駈ツアーは道中多くの方々と触れ合え

声を掛け合うことができて私としては大変楽しかった。



伊勢路、小辺路、中辺路、奥駈と熊野三山につながる道はほぼ走りましたが

奥駈は特別だ。

 コースが厳しい、
 食料を補給する場所がない、
 水もかなり背負わないといけない

そんな中を多くの仲間と共に進めたことが大変幸せでした。



 また行くか?! 北アルプスをはじめ、他の山にも行ってみたいのだな。





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【地図を拾ったら】 No.4767

【地図を拾ったら】

奥駈ツアー二日目も後半、

寝る宿(楊枝ヶ宿小屋)も定めて、一歩一歩進んでいました。

夕方になるにつれて足が上がらなくなるのか、つんのめる回数が増えます。



すっごいカール、涸沢のような光景やな、と思いながら歩いていると、

IMG_20170813_155238

目の前に地図、そして奥駈の水場や小屋の詳細なイラストマップ
(しかもクリアファイルで上手に製本してる)
が落ちている。 というか落としている。

“あっちゃー、落とした人困ってるで。”

ここで、私のランニング魂にスイッチオン!!

それを引っつかみ、前を歩いているであろう地図落とし人を追いかけます。

丘で休憩しているオレンジ色のおっちゃんに

“地図落としていませんか?”

“大丈夫、さっき抜かしていった兄ちゃんとちゃうかな。”

“だいぶ前ですか?”

“そうやな。”

“ありがとうございまーす。”

と走りながら会話をし、前に進む。

“あっれー、おれへんな。 追いつくかな。”

走り続けていると広場で倒木に腰掛けて煙草を喫っている兄ちゃんを発見

“あの、地図 ・・・ ”

“おー、私のです。 ありがとうございます。 助かりました。”

“それはよかった。”

“このまま進むしかないなと思っていたのですが、水場とコースタイムがわからないので不安でした。”

兄ちゃんと5分ほどしゃべり、

“そしたらまたね。”

“お気を付けて。”

と別れた。

が、この兄ちゃんとは本当に翌日また会うことになるのです。

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続く (続くのか?!)







おまけ:4泊目の宿

本宮から那智へ向かう道中、大雲取越の名で恐れられている越前峠(840m)があります。

“殿、前の道に何か見えます”

“見えるの”

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“何ですかね”

“わからんの”

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“やや、これは”

“なんじゃ”

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“ここで人が寝てた様子でござる”

“本当に道端じゃがね”

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小口(60m)から登り始めたのは17時03分

コースタイムは今晩の宿に定めた休憩所のある地蔵茶屋跡まで120分でした。

19時ならまだかろうじて陽はある。

登りだしてみたものの4日間の疲労とすべる苔むした石段に足を取られ

まったく進まない。 休憩ばかり。

途中でその120分というのは下りのコースタイムで

登りなら140分という事に気がつくのですが、もう前に進むしかない。

19時前にヘッドランプを付けて、19時10分に越前峠に着いたときは

もう辺りは真っ暗でした。

もう進めない。 目的地ははるか彼方でしたが、道端で寝るしかない。

そこからバックして適地を探して、先ほどの場所に落ち着いたのです。

倒木に腰掛けたら湿ってて冷たく、ビニール袋を敷いて座り晩御飯を食べました。

アミノバイタルを飲み、疲労回復用のサポーターに穿き替え、

脱いだ汗だらけの服は”乾くかな”とかすかな希望を持って倒木の枯れ枝の上に干します。

道端ですが、車も来ないし、翌朝5時過ぎまで寝れましたよ。

で、思いついて上の写真を撮りました。

でもなんか、普通の人じゃない感じですね。 あれ?!






【奥駈ロスではなく】 No.4766

【奥駈ロスではなく】

奥駈ロスではなく

 奥駈びびり







頭の中は”奥駈”一色

ほおっておくとすぐに脳内作戦会議を開催してしまいます。



やっとこさ、トレランシューズも買った。

その前に合羽の上も買った。

今回は野遊び保険にも入った。

奥さんに日程表を提出し、荷物も詰めた。

お天気もよさそう。



 安全第一で行ってきます。



再開は17日朝の予定 それまで気長にお待ちください。

では、皆さん お達者で。





この靴で駆けてきます。