「ツアー」カテゴリーアーカイブ

【強さ】 No.4788

【強さ】

今回の乗鞍岳ツアーでF永さんの強さを実感した。

身体も強いが、心が強い。



登りでも私の方が先に音を上げたし、

一歩先の見えない山道を登り、下り、

あんな長い下り 見えてても飽きるほど長い下りも

強靭な精神力で弱音を吐かず走り通した。





見えている、見えていないは関係あるだろうか。





伴走者がいなければ走れない状況ならではの

 今回はモアイに下駄を預けるぜ

という腹の括り方、気合の入れ方の違いを感じました。



 私もおおいに感じるものがありました。 見習います。





ハッカ飴を食べて休憩するの図






【そこまでして走らんでも】 No.4787

【そこまでして走らんでも】

乗鞍岳ツアー2日目

朝ご飯前に頂上を目指して登り、朝日を拝んだ。

朝食を食べて、体制を整え、

今度は長野県側に乗鞍エコーラインを下る。 なぜ?

 せっかく高地にいるのだから少しでも走れば力になるかなと思って。

下ると登らないといけないので、ビビりながらゆっくり下り、
15分経った地点で折り返して登ってきました。

下っている時なんて、平地平地、と思っていても
Uターンした瞬間に立派な坂になる不思議



二人してヒーヒー言って登り長野と岐阜の県境

道路の日本最高地点で記念撮影をしました。



畳平に寄って体制を整え、平湯までの20㎞下りっぱなしレース。

長かったよー。長かった。

飽きるほど長かった。

22km登ったり、20㎞下ったり、あまり無茶をしてはいけません。

まだ足が痛いわ。








【日の出を拝みに】 No.4786

【日の出を拝みに】

“日の出は何時ごろですか?”

“5時20分頃です。”



その情報を元に4時半に起きる計画を立て

21時前には就寝



目が覚めると 4:31 でした。

しかも雲海の淵はすでに少し明るい。

充分な防寒体勢で電灯を点けて外に出る。

二人で乗鞍岳頂上を目指すが、50mですでに行き止まり。

 道を間違えました。



気を取り直して、正しい道へ。



F永さんは目は見えないが明るさはわかる。

スマートホン等は音で使いこなしています。

今までF永さんと共に滝の前で川を渡るくらいの冒険をしたことはありましたが

コースタイム50分の山を登るなどという冒険は初めて。

しかも暗く、大きな岩がゴロゴロのちゃんとした山道です。

お天気は最高に恵まれ、風も穏やか。

無理をせず、進めるスピードで歩む。

5時13分頃から休憩して太陽が出てくるのを待ちました。

雲の上に顔を出している山々はお互いに朝の挨拶を交わしている様子。

 ”今日も太陽さんが無事出て来そうやな。”

 ”ありがたいこっちゃ。”



無事に太陽は出てきましたよ。





 ”お、出てきたようですね。”

F永さんも感じたようです。

しばらくは日の出ショーを堪能し、頂上に向かいましたが

朝御飯の時間もあり、降りるほうが時間がかかるということで

5:45で私達の最高地点を踏み、下山しました。





F永さんは杖を持ち、逆の手は私とつないで

私が伝える事は

 ”段差が大きいです。 ダーン”

 ”道が細くなるので私の後ろに着いてきてください。”

 ”次の一歩、石を跨ぎます。”

など、簡単な事ばかり。

F永さんは杖で段差を測り、足を置いた場所の感じを瞬時に察知し

調整します。 その能力にはこちらが驚くばかり。



日の出を拝むためのバスで登ってきた人達と挨拶を交わしながら

無事 肩の小屋 まで戻ってくることができました。



これで朝飯前のトレーニング完了。

おいしく朝御飯を食べましさとさ。








【パトロールカーにマークされる】 No.4785

【パトロールカーにマークされる】

バスで ほおのき平 まで着き、曇り空の下

水を汲み、体勢を整えて

14:30から 平湯峠、乗鞍岳に向かう。

乗鞍スカイラインの平湯峠のゲートでチェック

 泊まる場所を確認されて

 17:30を越すと暗くなると忠告をいただき

登る登る。



ほんまに上り坂ばっかりで、

休憩と称し、歩きながらカロリーメイトを食べたり

給水したり、ミックスナッツを食べたり。

登っていると乗鞍岳スカイラインのパトロールカーが並走し、

 17:30になると暗くなることと

 まだだいぶ距離があることを告げて登っていく。



90分過ぎにはリュックサックを下ろして大休憩

靴紐を緩め、雨雲の中はひんやりとしていたので

手袋を出してはめる。

YAMAPで現在地を確かめると、パッと見で半分にも達していなかった。

 こりゃあかんで、宿の晩御飯18:00と聞いていたけど

 間に合わんかも知れん、どこかで連絡を入れなくては。

F永さんとロープをつなぎ、カーブや斜度を伝えながら

二人で上り続けるが

登り続けて2時間、私の方から泣きが入り

 ”すいません、歩きましょう。”

坂がきつくなると私が走れなくなっていた。

植生が変わり、木がだんだん低くなっていく。

走りと歩きを織り交ぜ、内心少しあせりながら進む。

上から来る車が

“もう少しで切れるから。 頑張って。”

と声をかけてくれる。

“何が切れるんやろう。”

“私ちゃう?!”



雲が切れ、太陽が差し、気がつけば私達は雲の上を走っていました。

緩やかに蛇行した道が続くが、だんだんと歩きの割合が増えていく。

カーブの端っこであまりの雲海の素晴らしさにスマホで写真を撮ると

電池がなくなって、スマホ シャットダウン

 ありゃりゃ、充電しないと小屋にも電話できないしゃん。



17時40分を回り少し暗くなってきたところで再びパトロールカーに会う。

私たちの前で止まり

 ”乗りなさい。”

 ”すみません。”

 ”ありがとうございます。”



車を降りた後の小屋までの道順を教えてもらい

車は あっ という間に最高地点まで私達を運んでくれました。

ほんまに あっ と言う間

走り、歩いていたら1時間はかかっていたであろう道のりを

2分ほどで走り抜き、何十日もかけて犬ぞりで辿り着いた北極点から

出発地点までプロペラ機で20分で帰り着いた植村直己さんの気持ちが

1000分の1くらいわかりました。



宿に向かって歩き、18:00を回ったので荷物を下ろして

充電しつつ宿に連絡したり、1枚はおったり、念のために懐中電灯も出しました。



前から来るおっちゃん二人

“こんにちは。”

“肩の小屋です。”

“お世話になります。”

迎えにまで来てもらいました。

宿に着いて、宿の前の階段を登る時にはもう暗く、危ない所でした。

部屋から見る外はもう真っ暗だった。



3時間15分、22km程の行程でした。

登りばっかり。 まあ当然です。

そして私達はそこを登りきる力はまだありませんでした。





 またやらかしてしまったなあ、と。

 よい子は真似をしないように。
















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【初めての雲上生活】 No.4784

【初めての雲上生活】

乗鞍岳ツアー

今回もお天気には恵まれて、F永さんと共に乗鞍岳を満喫し、無事帰宅しました。

雲の上にこんな世界が広がっているとは。

またもや気分は孫悟空で

この瞬間に雲の上から頭を出している

名前はまだわからないけどアルプスの仲間や

富士山で

この景色を共有してる仲間がいることを感じながらたくさんの写真を撮りました。


曇り空のほおのき平から出発


雲の上に出て感激


ご来光もしっかりと拝みました


雲の上に顔を出す北アルプスの山々


あれが槍ヶ岳か。 待っててね。


こんな感じで走ってきました。

いつもありがとうございます。



















【自分の中にものさしができた】 No.4774

【自分の中にものさしができた】

Facebookにこんな記事が上がっていた。

 新穂高温泉~西穂高岳~槍ヶ岳~野口五郎岳~鹿島槍ヶ岳~白馬岳~朝日岳~栂海新道~親不知
 8/2~8/18
 移動距離:約120㎞
 累計標高差:登り約12000m/下り約13000m

そうなん?!

反応できた訳は、今回の奥駈+那智の

 活動距離 123.57km
 累積標高上り/下り 12,789m / 13,175m

だったため。

けど、次はこんな感じときめた訳ではない。

第一に高度が違う。私は2000m越えていない。向こうは3000m越えている。

そうすると 酸素の濃度、気温、天気の移り変わり

いろいろなものが変わってくる。

そもそも私は高い山は富士山に一度登ったことがあるだけだ。

もっとビビれ、謙虚になるのだ。

頭の一部では有人小屋がある分、食料は何とかなりそう、とか

考えている自分もいる。







次のステップをどうするかはともかく

 データを見ても経験を通じて比較するものさしが自分の中にできた

という事を実感できたことが一番嬉しかったな。









見えました。熊野川
本宮を目指すものにとって熊野川に出会えるのは大きな喜びです。



感謝の勝手紹介
今回の記録をまとめたYAMAPへのリンクはこちら
https://yamap.co.jp/activity/1096944





【蜂、鹿、熊】 No.4772

【蜂、鹿、熊】

四寸岩山の頂上で一息ついてミックスナッツでも食べようかと

リュックサックを開けていたら

頭の周りでブーンブーンといっているのは知っていたのだけれど

チクッとするので、ちらっと内股を見てみたら

大きなスズメバチが止まっていた。

さすがにくまのプーさんのような対応はできず、

リュックサックの口も閉めずに慌てて移動した。

行者還岳に向かう途中で親子の鹿が草を食べていた。

玉置神社に向かう途中でも夕陽の中を走る鹿が私の前を横切っていった。

あまり感じていなかったが、道中すれ違う方の8割は熊鈴を鳴らしていた。

私は熊鈴自体持っていなかった。

通路の真ん中にされたうんこはよく目立つ。

きのこは4度ほど写真に撮ったが、

うんこは見つけて写真に撮ろうかな、と思っても

 主がまだ近くにいたら怖いな

とか思ってよう立ち止まらなかった。またそんな時だけ歌を歌ったりして。

♪ある日 森の中 くまさんに出会った。花咲く森の道 くまさんに出会った♪

へんてこりんな歌だなーと思いながら歌ったさ。

最後に出会ったフランス人までベアーベルを持っていて、

 ベアーベルは必需品か

と訊きたかったが、そんな英語能力はなく

やっぱ熊はいるのかな、と思ったが、その晩は峠道の道端で寝た。



熊鈴持っていようが寝てる時は鳴っていないし

テントで寝てたらくまさんに狙われたら一発やんね。



自然の中に入っちゃったら、用心はするけど、運は天に任せるよ。







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【走れる喜び】 No.4770

【走れる喜び】

今回私が走った

吉野から奥駈道を通って本宮、中辺路を通って那智コースを

YAMAPというアプリケーションで集計してみると

 5日間の活動距離は123.57km

だそうです。

 1日平均25km よく進んだものだ。



18Lのリュックサックに2Lの水を背負い

見た目はトレイルランナーなのですが、

走っているのは平らな所だけで、

登りの98%は歩き

下りも80%は歩きでした。



なので、平地が現れると走れることが嬉しくて顔が笑っちゃうし、

身体は軽く動く。

テケテケテケと走れました。

長居公園でのペース走なんて平地すぎて屁の河童のような気がしてくるのです。

 走れる喜びが確実に増しました。





感謝の勝手紹介
YAMAPへのリンクはこちら
https://yamap.co.jp/activity/1096944
撮った写真を一覧できるので、今回撮りためた
 かわいいきのこ
を見に来てください。(^^;)








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【悟空の気持ち】 No.4769

【悟空の気持ち】

“おっす、おら悟空。こんな世界があるなんておいら知らなかったぜ。”

今回の旅で悟空の気持ちがよーくわかった。

私はドキドキワクワクしっぱなしでした。

世の中には私がまだ経験していない世界が山のようにある、という事が

わかっただけでも、この旅に出てよかった。



参考にすべき人は周りにいっぱいいる。

次の新しい世界に首を突っ込んでみたいのです。







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