「ツアー」カテゴリーアーカイブ

【天使は現れる】 No.4620

【天使は現れる】

土曜日14時30分 紀見峠駅から岩湧山に向けて出発する。

荷物が重いのもあるが、身体が重い。 なぜだべと自分に訊く。

 おおそうだ、 午前中に大泉緑地で30km走ってた。

そうやった、と川で水を汲んでは休み、服を脱いでは休み、

登りの厳しい3合目までなかなかたどり着かない。

17時集合の頂上に間に合うかなと心はあせる。

3合目まで1時間 ここから坂は少し緩やかになるかなと

少しあせりつつ進む。

槇尾山まで行く、と言う兄ちゃんに抜かされ、

前からもう一人来た。

“おお、モアイさん。”

走り友達だった。

練習を兼ねて、私たちの顔を見に来てくれたらしい。

Uターンして、私と共に歩いてくれる。

お話をしつつ登る。

安心感が増し、元気が出て、心なしかリュックサックも軽くなったようだ。

助かったよ、天子の様に見えました。







無事頂上に到着、先発隊はすでにキムチホルモン鍋に取り掛かっていました。

着替えて、寝床を作って、乾杯



無風満月の下 その夜宴は17時から22時まで続くのでした。







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ここには写っていませんが私の青虫テントは右側に張りました。
次の写真に私の背中から1cmだけ写っています。

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フードを被るとあったかいね。 手前がキムチホルモン鍋 温まりました。ありがとう。

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ポツリとお月様 静かできれいな夜でした。














【ウィルパワー(意志力)の自己確認】 No.4532

【ウィルパワー(意志力)の自己確認】

橿原神宮ツアー、出発しましたよ。

自分であれだけ大騒ぎしたら、出発はしたものの、

寒いし、足は痛いような気がするし、

おまけにお腹の調子まで悪くなってきて

1時間も走っていないのに

太子町のローソンで”大”休憩までしました。



“橿原神宮まで行く?”

“峠越えた柿の葉寿司までは行こうか。”

“峠の頂上で引き返す?”



走りながらこのようなことを脳みその中でうじゃうじゃ考え、

もともと少ないウィルパワー(意志力)をすり減らしていました。

道の駅近つ飛鳥の里太子までは・・・。







道の駅近つ飛鳥の里太子で水を汲もうと立ち寄ると、

向こうから見覚えのあるお顔が二人

次男の小学校サッカー部の同期の父母でした。



“おはようございます。”

“おはようございます。”

“ここまで走られてきたのですか?”

“はい。”

“どこから?”

“家から。”

“えっ! で、どこまで?”

“橿原神宮まで行こうと思っているのです。”

“ええっ!! 帰りは電車でしょ?”

“いや、帰りも走ろうと思っています。”

“えー!!!、無理したらあきませんよ。”

“そうですね。”

と会話をして、別れたのですが、

自分で改めて言う事で、意志力が強化されるのか、

先ほどの悩みは一掃され、峠を越えた後、

迷い無く橿原神宮に向かっていました。







橿原神宮でRunKeeperを見てみると30km

お参りして、ゆっくり帰りに向かいます。







竹内峠のふもとで大休憩

ファミリーマートでおにぎり2つとカップヌードルを食べ

一息つきます。



峠に入ったら、自転車の兄ちゃんに抜かされた。

ふと見ると、前の方で、兄ちゃんが自転車を押している。

これで頑張れましたね。

次見ると、兄ちゃん自転車を漕いでいたが、

もう一度見ると押していた。

峠の手前で抜かしましたよ。

私は燃えていました。

一人ではこれだけ頑張れなかったと思います。



峠からはお風呂まで基本下り。

川内優輝選手にかこつけて挙げた7時間はちゃんと切りましょうと、

しっかりと走りました。

自分で言った事って、なんで守ろうとするのでしょうね。

 人間不思議だわ。



しっかりと走りきって、お風呂屋にゴール

橿原神宮ツアー、初完走です。60km!!



お風呂は周年記念で300円だったし、

脱衣所ではサッカー部のコーチが出迎えてくれた。

家に帰って、晩御飯前でしたが、

一人でチューハイを飲んで余韻を味わっていました。



 言う事なし、楽しい一日でした。





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【気分は奥駈】 No.4528

【気分は奥駈】

3月に
篠山マラソンを走り終えたら

 那智→本宮→吉野

を走ることに決めてしまった。
4日あればいけるでしょう。
前夜に那智勝浦くらいまでJRで行って
初日の朝から山に入る。

4月になったら 四国遠征だ。

 石鎚山→剣山

マラソンシーズンすっ飛ばしているけど、
なんか脳みそがワクワクするのだな。



ビビィって名前の小さい寝袋用のテントを買おうと企んでいます。
また買ったら紹介しますね。
(もう購入ボタンをポチってしまった。)










【自分の目として】 No.4436

【自分の目として】

UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)を走ってこられた方がいる。

ヨーロッパアルプスの最高峰モンブランの周りを走り回った。

写真を見ているだけで雄大だ。

こんなところを走ってきたのか。

この景色は自分の目で見てきたことにして

私は私で雄大な景色を探しに行こう。



今気になっているのは来年の盆休みに南アルプス

ふげーと南下しつつ、雄大な富士山を眺める。

地図を手に入れた。

冬休みには四国の剣山も楽しそう。

大峰山脈も隙を見て行く。

これから考えます。

とか、考えていたら、またしても寝れなくなってしまいました。







大阪マラソンの2週間前10月16日(日)

7時半中百舌鳥駅、又は8時初芝駅出発で

 竹内峠越え橿原神宮往復ロング走 60km

休憩は道の駅近つ飛鳥の里太子、イオン、橿原神宮、どこかのコンビ二、

道の駅近つ飛鳥の里太子、初芝千寿の湯(ゴール)



11月6日(日)11時 JR城崎温泉駅集合ロング走

各自思い思いの場所からスタートして11月6日(日)11時JR城崎温泉駅に集合

そこから温泉に入って、お昼ご飯を食べて、JRで帰るツアー

私は土曜日の18時に大阪駅に集合、姫路までJRで行って、ご飯を食べて

ゆるりとスタート

 姫路城→竹田城址→出石城址→豊岡→城崎温泉 110km

雲海が出てて、そこから朝日が昇りそうであれば竹田城址に登る。

そうでなければパス(かなりきつい、去年懲りた。)

ここまでで60km 去年はここで力尽きたので、リベンジです。



また、一週間前になったらfacebookで連絡するので、

興味のある方はスケジュール帳に印を付けておいて下さい。

ぜひご一緒しましょう。



この先がUTMBにつながっているのか?

私にもまだわかりませんが、人生転がしてみましょう。

 楽しいなあ。 楽しみだなあ。












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小辺路ツアーまとめ

今回の小辺路ツアーを旅日記風にまとめました。

1日目 8月10日 23km
 高野山、大滝、大股、伯母子岳、伯母子峠

今日はそんなに急がんし、と荷物を詰めて8時に家を出発
【夢いっぱいのリュックサック】

ケーブルカーで高野山の上まで上っちゃう。 楽チン 10:30
高野山ケーブルカー

高野山の駅でイラストマップを入手し、小辺路までの取り付きを確認
大門から女人道を通って轆轤(ろくろ)峠経由で小辺路に入る計画を立てる。

大門 11:00
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千手院橋までバスに乗っていけばよいのに、女人道はちゃんとしたトレイルなので一汗かく。
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轆轤峠 11:41
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ここから小辺路だぞと張り切るが、女人道と道がかぶっている様子
少し道に迷う。
轆轤峠は女人道の案内板18番ですが、20番まで共に進み、
20番の案内板を左に行けば女人道、右に行けば小辺路です。
 氣を付けてね。

【小辺路宿事情】

やっと取り付けました。ここからは一本道です。
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大滝まで急激に下り、急激に登る 10:48
あまりの急さに東屋にたどり着く前に休憩してしまいました。

水ヶ峰集落跡で中休憩 13:35 もちろん熊に注意しながら
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大股への下りも急 14:52
人が住んでいるところに出たらauの電波もつながるかと期待しましたがまったくつながらない。
ここでだいぶ大回りをしてかわらび荘でラーメン定食をいただき、おばあちゃんと長くしゃべる。

ここから伯母子岳への登りであるが、上に水場があるかが不安。
おばあちゃんに訊いてもよくわからなかったので、大股のトイレで2Lの水を汲み持って上がる。

(伯母子峠の手前と奥500mに水場はありました。)
伯母子峠高野山側の水場

2Lの水を7km持って上がりましたよ。
帰って見てみるとヤマレコなどにはちゃんと水場は載っていました。
調べすぎるのもつまらないけど、情報は大事ね。

大股の手前で抜かした兄ちゃんが、私がラーメンを食べている間に抜かされて、
伯母子岳の登りでまた会った。スイス人の20歳の学生さん
マンガ「MONSTER」で日本語を勉強した、と言っていたが、私の関西弁はあまり通じなかった。
これから東京オリンピックに向けて標準語をちゃんと勉強せなあかんな。
小辺路を4日で歩き、小豆島、四国、屋久島を巡るそうです。
その子は水を4L持っていた。(足りないよりはいいって。 そのとおり。)
お疲れの様子で今晩は萱小屋跡のログハウスで寝るとのことで別れ、ペースを上げる。

伯母子峠についたのは18時
小屋に向かうと先着のお姉さんはすでに歯磨きをしていた。
頂上にも星を撮るおじさんがいるとのことで挨拶をしに行く。

やったー、伯母子岳 360度見渡す限り山ばかりです。
伯母子岳

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お姉さんは19時に寝るということだったので、夕暮れを見ながら晩御飯を食べて、
寝る体勢を整えて、私も19時半には寝ました。
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夜中、はじめは足がほてって暑かったのですが、夜中から朝方にかけては
寝袋のチャック全閉なほど寒くなりました。 さすが1300m

2日目 8月11日 50km
 伯母子峠、三浦口、三浦峠、十津川温泉、果無峠、本宮 42km
 伯母子峠登り口、伯母子峠 8km

出発時に撮った写真 こんなに長い一日になるなんて思ってもいなかった。5:07
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 旅日記はこちらこちら

3日目 8月12日 43km
 伯母子峠、大股、大滝、高野山 23km
 大門、九度山(町石道) 20km

この日も小屋の中に虫はいなかった。
初日のお姉さんが陣を張ってくれたに違いない。
(いろいろやったと言っていた。)
 感謝感謝

よく眠れました。
5時に起きて、山頂に日の出を見に行く。

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日の出ショーを満喫しました。
しかしここには虫がいる。 なぜだべ。
改めて、小屋の虫のいなさに感謝しました。

右が小屋、左がトイレ
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お世話になった小屋
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小屋のノートにはお姉さんからのコメント
【男心をわかっていらっしゃる】

小屋の中はこんな感じ
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6:40に出発 7:30には大股について
 かわらび荘
に昨日バスの運転手さんから聞いた高野山まで迎えに行く話を詰めにいく。
また、おばあさん、息子さんとコーヒーを飲みながら長話
高野山の観光協会にどのように伝えればよいかと考えながら高野山に向かいました。

高野山の観光協会のお兄さんにお話をし、大門着 13:00
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おまけやと思っていた町石道がこんなにつらいなんて、思ってもいなかった。
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九度山着 16:26
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九度山駅で電車に乗るときに
 橋本でビール買おう
とか考えていたら、ホームと電車の間が広く、そこに足を突っ込んでこけてしまいました。
見てくれていた人がとんで来てくれて、ちょっとした騒ぎ。
怪我無く、足もすんなり抜けて乗車
 お騒がせしました。

バスの運転手さんにも大変お世話になったお礼としてお菓子を送り、
今日届いたと連絡がありました。

伊勢、熊野三山、高野山と来て、ちょっと高野山、空海の勉強をしようかなと考えています。

おもしろいですね、これもきっと何かの巡り会わせです。

今の所、私の旅の虫は治まっていますが、次はどこに行きたくなるか。

一人でうろうろしていますが、経験者について学ぶ、という事も大切なことだと実感しました。
大峯奥駈道、大台ケ原、京都の山、六甲など企画している方がいらっしゃいましたら
ぜひ私にも声をかけてください。

小辺路のコース、標高などは下記を参考にしてください。自力ではようしませんでした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-440982.html

あほな事ばかりやっていますが、これからも仲良くしてやってください。
よろしくお願いします。













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【小辺路宿事情】 No.4415

【小辺路宿事情】

私は野宿なのに、宿は関係ないのですが、

旅の間、いろいろな方とお話をして感じることがあったので少しだけ。







初日の大股でちゃんとしたご飯を食べてくなって、

クロネコヤマトの兄ちゃんに聞き、コースを大きく外れて

 かわらび荘

でラーメン定食を食べた。


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“ラーメン定食なんてあったかいな。”

(おばあちゃん 壁に貼ってある札を見て)

“あるなあ。”



一瞬、また、志村けんのような店かと思ったが、

ちゃんとしたラーメン定食を食べれた。







追い抜かした人と話をすると

高野山から本宮まで4日で行く人が多い。

 大股(野迫川温泉)、三浦口、十津川温泉

で泊まる様子。

しかし、三浦口には民宿が2軒、しかもそれぞれ2部屋ずつしかない。

野迫川温泉で予約を入れても、三浦口の宿が予約できないために

後から野迫川温泉の宿をキャンセルする方も多数。

また、これらの宿は世界遺産小辺路を歩く宿として

旅行会社によって全世界に発信されているそうで、英語をはじめ

スペイン語、ロシア語、中国語などのホームページのお陰で

日々、世界のお客さんが泊まりにくるそうです。



なら、三浦口で宿屋をしようと、誰もが思うのですが、

三浦口から買い物に行くところがない。

しかし、十津川村長の娘さんのお婿さんも同じ事を考えているようなので、

もうじき三浦口にオシャレな宿屋ができるかもしれません。乞うご期待。







一人歩きの人が高野山から小辺路への取り付きがわからず

散々迷ってその日に泊まる野迫川の宿屋に迎えに来てほしいと連絡が入る、

という話を2日目のバスの運転手さんがしてた。

その話には私もピーンと来た。

高野山周辺の地図は南海電鉄が出している高野三山/女人道コースのイラストマップが

案内板ともマッチしてて素晴らしいできばえなのですが、

小辺路との整合性が考慮されていなくて、女人道から小辺路に入るときにとても悩む。

http://www.nankai.co.jp/var/rev0/0003/4216/kouya-nanakuchi.pdf

3日目朝に再び

 かわらび荘

に寄り、おばあちゃんと息子さんとコーヒーを飲みながら

私の持っている3種類の地図を並べて

“高野山まで迎えにいく話”

を詰めた。

“お客さんほっとかれへんし、夕ご飯前の慌しい時間だと難儀なんですよ。”

“帰り高野山に寄るし、観光協会になんか提案してみますわ。”

“お願いします。”



小辺路に行きたい人は早く南に下りたい。

細かい話になるが、

案内板18番の轆轤(ろくろ)峠が他の地図にも載っている。

案内板19番にハッキリした南へ行く道があるのにX印でどこに行くかがよくわからない。

案内板20番で左に行けば女人道、右に行けば小辺路 と案内がある。

案内板18番、19番の間がかなり距離があり、私も19番の南の道にかなり踏み込んだ。

野性の勘でやっぱちゃうで、と思い、20番で正しい道に突き当たったので

進んだが、大きな荷物を担いでいたりすると19番南をそのまま行ってしまう人が

いるかもしれない。

宿のご主人と話していると千手院橋のバス停から小辺路に入る道も省略されているらしい。

イラストマップを直すのは大変だ、すぐにはできない。

コース上の案内板18番、19番に

 ”小辺路は20番を右です。”

のコメントを追記する事で迷う人は減るのではないかと考え、

高野山の観光協会中央案内所の男前のお兄さんに提案しておいた。

 ”また、歩いて確認してみます。”

との事だったので、改善されることを楽しみに待とう。





 私にしかわからない話を長々と書いてすみません。

明日は短い楽しい話を書くよ。














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【2日目の攻防 その2】 No.4414

【2日目の攻防 その2】

“じゃあ、気をつけてな。”

“いろいろとありがとうございました。”

おっちゃん二人に見送られ、山に登り始めたのは、空の明りがまだかすかに

残っている19:05でした。



歩き出して1分後にはすでに後悔していた。



だって、あまりにも真っ暗なのだもの。







“太陽が出たら出発しますんで一晩泊めていただけませんか。”

LEDライトを貸してくれたおっちゃんにお願いしたら泊めてくれるのではないか。

朝から伯母子岳に登り、寝袋を回収して帰った方が安全じゃないか。

立ち止まって考えていれば引き返すこともできたであろうに

これらの事を歩きながら、登りながら考えているからどんどん前に進んでしまう。



LEDライトで照らされた道は歩くべき道が白く浮き上がり何とかわかる。

10分も歩くと、正規の道にポコッと出てきた。


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 伯母子峠まで7.5km



正規の道に出てこれた嬉しさと、峠までの距離の長さに愕然とし、

前に進むしかないと腹をくくる。



ここからは朝通ってきた道



浮いている葉っぱの影に驚いたり、

猫か何か動いてビビッたり、

道を踏み外さないようにだけ気を付けながら進む。



小屋に誰かいたらどうしよう。

きっと、もう寝てるべ。

“トントン ガチャ 夜分お休みの所恐れ入ります。”

って入っていったら、中で寝てる人は絶対怖い。

こんな真っ暗の中を歩いて登ってくる人、普通おらんで。

 こいつ、アホちゃうか、と思われるやろうなあ。



大休憩した水ヶ元屋敷跡の立て札には 山姥 のお話がのってるし、

そんなん立て札に怖い話書かんでいいっちゅーねん。



そもそも何でこんな事になったかといえば、

 私の立てた計画があほすぎて、今の私ではそもそも無理。

 その計画があほすぎることに気がつかない、私の経験のなさ。

 計画の時点で経験者に相談すべきではないか。

 ポイントポイントでの私の判断は正しかったか?

 最後の最後でおっちゃんに泊めてください、ってなぜ思わなかったのか。

夜道を歩きながら、私の頭の中はループを続ける。







小屋が近づいてきた。

水場で2Lの水筒を満たし、小屋に向かう。







“トントン ガチャ 夜分お休みの所恐れ入ります。”

って、扉を開けたら・・・、

 無人だった。



寝袋も朝置いた場所にそのままいた。



よかった、助かった、無事に着いた。

本当にホッとしました。

嬉しかった。



19:05に登りはじめて、伯母子峠の小屋に着いたのは21:18



長かったのか、短かったのか、なんか必死な時間でした。







 なんとか無事だからよかったようなもののこんな事をしてちゃだめだよね。

よい子は真似しないように。



さすがに私も、このコースで行く、って言う人がいたら

 ”大丈夫、いけるいける” とはよう言いません。

 ”無茶やからもうちょっと考えよう。auならこのコースすべて圏外やし。”







私も小屋に無事に着いた事をバスの運転手さんに連絡したかったのですが、

auから連絡できたのは翌日の11時前、大滝からでした。







小屋でホッとして、身体拭いて、足を冷やして、パン食べて寝ました。

22:00就寝

小屋の中には虫がいないのです。

これだけでだいぶ助かったな。

 おやすみなさーい。














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【2日目の攻防】 No.4413

【2日目の攻防】

伯母子峠の小屋(標高1220m)は早寝のお姉さんと二人

お姉さん19時、私は19時半に寝て、共に4時に起きてごそごそ。
(前日18時半に私が着いた時、お姉さんはすでに歯磨きをしていた。)

用意をしながら、朝御飯を食べながらいろいろとしゃべり
私は寝袋を畳み、袋に一言書いて小屋にデポする。

お姉さんは山頂へ朝日を見に、
私は5時7分に本宮へ向けて出発

快調に下る。346mまで下る。

三浦峠を登る。1060mまで登る。

243mまで降りて、十津川温泉までのロード







7km程のロードを走り、また1050mの峠を越えなければ本宮にはたどり着かない。







私の当初の計画では、

 朝5時に出発して19時に伯母子峠の小屋に戻ってくるとして活動時間は14時間

 本宮にお参りして、道の駅でご飯を食べて12時に出発すれば、

 暗くなる前に小屋に戻ってこれるべ。

と考えていた。



基準時間3時間の三浦峠の登りを65分で駆け上がるものの

激しい下りに辟易し、気分が萎える。

トレイルならあまり考えずに目の前の足の置き場だけを考えて進めばいいのだが、

7kmのロードを走りながら、どうしようっかなア、ヒッチハイクしたいなあ、

と、悪魔と戦う。

昴の里でソフトクリームを食べて、気分を切り替え、果無峠に取り付くが

坂の急さに足が全然進まない。

峠まで17個の観音石像が立つが、二つ目の横で休憩したりしている。

もう厳しいよう。全然進まない。 帰りの事を考えると弱気になる。

(けど、内心は何とかなると思っている。)

果無峠(1050m)到着が12時30分 もう予定の時間を過ぎている。

本宮ははるか彼方。

小辺路 登りも厳しいが、下りが私にとって厳しすぎるねんなあ。

熊野川が見えた時には、なんとも感慨深いものがありました。


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時間は慌ててもしょうがないと思って、

道端のホースが出ている日陰で大休憩 座ってしまうと動けません。


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頭の中は

 本宮から十津川温泉までのバスがあるのは知っている。

 本宮から十津川温泉までヒッチハイクできへんやろうか。

 その心は 果無峠はもう越えたくない。文明の利器とお金でパスできるんやったら

 なんぼでも払うでえ。

 帰りはなんか考えるけど、とりあえず本宮まではちゃんと自分の足で完遂せな。


本宮にたどり着きました。14:25 やったあ。




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十津川温泉までのバスは15:26

とりあえず、それに乗る。 その後の事はその時に考える。
(帰れる気は全然していない。けど何とかなると思っている不思議)



お参りして、カキ氷を食べて、体勢を整える。


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15:26発 十津川温泉行きのバスに乗る。

運転手さんの後ろに座り、お話しする氣満々。

お客さんは私一人。

今晩、伯母子峠の小屋まで帰る予定のお話をする。

そしたら運転手さんが、

“それなら、わしと一緒に五百瀬(いもせ)まで帰ろう。”

“(@_@)でた!!”

訳がわかりません。

“わしの家が五百瀬(いもせ)で17:07のバスで帰るから、その後
 伯母子岳の登り口まで送っちゃる。それまで温泉でも入ってなさい。”

“伯母子岳の上り口にはいつ頃着きますか。”

“19時前には着くと思う。”


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バスに乗ることによって、果無峠はパスすると考えていたが、

三浦峠もパスできるらしい、しかも温泉がついてくる。

けど19時って、夕陽の明かりしか残ってないぞ。



バスターミナルに到着

十津川温泉の公衆浴場(300円)に浸かりながら、今までの疲れをとる。



水分とって、パン食べて

バスターミナルから17:07のバスが出発。

またしても客は私一人。



 十津川村は奈良県の4分の1を占める。

 この大きさは琵琶湖とほぼ同じ。

 人口は3500人



そんな話をしながら、運転手さんは顔見知りに会うとクラクションを鳴らし、

快調に道を進める。

乗り継ぎでちょっと割引がきくらしく、料金は1700円

そこでバスを降り、運転手さんの自家用車に乗り換えてまだまだ進む。


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“登山口より上から取り付く道がある。その方が登りが短くなるからそっちに行くか。”

“お願いします。”

“正規の道にポコッと出てくるから。”

“了解です。”



その上の登り口前にある家の方とも知り合いで、

“ここを上がれば伯母子岳に着くわな。”

“大丈夫じゃ。”

“電気は持っているのか?”

“持ってます。”(と私の懐中電灯を見せる。)

“こんなおもちゃみたいなんじゃだめだ。”

家のご主人が首から下げるLEDライトを貸してくれる。

“これで行けるか。”

“大丈夫です。”

“じゃあ、気をつけてな。”

“いろいろとありがとうございました。”

おっちゃん二人に見送られ、山に登り始めたのは、空の明りがまだかすかに

残っている19:05でした。







 長くなるので、続きはまた明日。









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伊勢路ツアーの装備一覧

伊勢路ツアーの装備一覧

PACK:
バックパック:Columbia Racemous LT18
 2015年4月に通勤ラン用に購入
 2015年12月に通勤ランからは外れましたが、
 マラニック、トレランから走り旅まで、私の相棒です。
  

SLEEPING:
スリーピングバック:LODGEオリジナル寝袋
 高校2年生の時に初の一人旅、自転車ツーリングで四国を半周する際に買いました。
 未だに現役ですが、933gあり容積がでかい。
 mont-bellのコンプレッションバッグ(s)でギューギューに圧縮してやっとこさリュックサックに収まります。

スリーピングパッド:Scorpion 輪行シート
グラウンドシート:もらい物のサバイバルシート
 ここが私の特徴ですが、荷物を減らすため、ほとんど地べたに寝ています。
 Scorpion輪行シートは自転車で旅をしていた頃に輪行袋として買ったもので、左右がボタンで開閉でき、真ん中がマジックテープ止めで、そこから被ればポンチョになる、というシートです。
 輪行シートを縦長に地べたに敷き、その上に防寒のためにサバイバルシートを敷いてその上に寝袋を敷いて、輪行シートを上から寝袋を包むように上からかけて寝ています。
 寒い場合は、サバイバルシートが二つ折りなので、その間に寝袋ごと挟まって寝てます。
 平地だし、東屋や草の上で寝ることが多いので、スリーピングパッドの必要性を今の所感じていません。
 今後、山で寝る練習を積んで装備の検討を行おうと考えています。

CLOTHING:
シャツ:大阪マラソンTシャツ(2013) 1枚
    大阪マラソンTシャツ(2015) 1枚
 洗濯してもすぐに乾くし、このシャツを着ているだけでコミュニケーションが取れるという優れものです。

ハーフパンツ:アディダス 昔から持っているハーフパンツ
 このパンツもすぐに乾くところが気に入っています。ポケットがあるのが便利。
  

ソックス:ビジョンクエスト 5本指ソックス 2足
 マラソンでもここぞというときは5本指ソックスです。ビジョンクエストはヒマラヤスポーツのプライベートブランドです。すぐに穴が開きますが安いからよしとします。
  

シューズ:ASICS GEL-XALION 2
 これもヒマラヤスポーツで安かったから買いました。靴でこだわっているのはマラソンの試合用シューズだけで、日頃の靴は特にこだわりはありません。
  

長袖:アディダス 昔から持っている長袖(水色)
 私が持っている長袖では軽くて暖かいような気がするので選抜
  

長ズボン:パタゴニア フーディニパンツ
 軽いパンツが欲しかったので思い切って買いました。
 私の身長は175cm位なのですが、Mではでかい。
 Sでよかったな。
 走る時はハーフパンツで、移動で公共機関に乗るときなど、便利に使っています。


上着:montbell EXライト ウインド ジャケット
 これも軽さ重視。雨が降るとまったくはじかないので雨具にはなりません。雨が降ったら輪行シートをポンチョにしようと考えています。しかし、これ1枚あるとないとで寒さの感じ方がまったく違います。軽くて小さく納まるのでどこにでも持って行きます。
  

下着:普段のパンツ 1枚
 ハーフパンツをはいている時はハーフパンツ一丁。
 長ズボンとセットで使用しています。
 トランクスが落ち着きます。

COOKING & WATER:
ストーブ:エスビット ポケットストーブ
 まーったく使いませんでした。
 これも大昔から持っているのですが、一度も使ったことがない。
 西ドイツ製です。
 本宮、小辺路などの山の中で使おうと考えていましたが、練習をして使いこなさないと自分の道具にはなりませんね。


クッカー:スノーピーク 焚
 下のカップははったい粉を食べる時や、味噌汁を飲むのに使いました。
 直接火にかけることがなかったので折畳めるプラカップがよかったと思いました。
 大きい器は出番なし。
 中にエスビットとインスタント味噌汁入れ場になっていました。
 火を使うか使わないか、行く前に検討して決めてしまうことが大切だと感じました


カトラリー:家にあったプラスチックのスプーン
 軽さ重視。情が移っちゃって、家でも一番活躍しています。

水筒:プラティパス 2Lボトル
 何かあったときに貯めておければ何とかなるかなと、迷った末に2Lを買いました。
 今回は2L満タンにすることはなく、少なくなったらちょっと足し500mlも入れることはなかったと思います。しかし、心強かった


OTHERS:
携帯電話:auのプリペイド携帯(カメラ兼用)
 電池の持ちは長い。(今回は念のために充電器を持っていきましたが)
 家との連絡はCメールで行いました。
 まあ、ここは私のへんなこだわりです。

時計:SEIKO スーパーランナーズ
 走り専門の時計です。
 いつも私の左手に引っ付いています。
 お守りみたいなものです。 いると安心する。


ライト:PETZL e+lite
 小さいけれど頼りになります。
 レバーで灯りの種類を変えられるので、
  前を照らす時は白ランプ
  後ろにアピールする時は赤の点滅
 と、いろいろ切り替えて使います。
 自動で巻き取り式の紐が付いているのですが、それを使って
  頭につけてヘッドライトにしたり、
  走っているときは右ひじにつけて後ろの車にアピールしたり
 大活躍でした。
 いざという時のために後3つ買って、家族に配ろうかな、と思うくらいです。


コンパス:Be-Palのおまけ
 大阪にいれば、山の場所である程度の方位はわかるのですが、地方に行けばどちらが北だかさっぱりわからない。
 メインの道に取り付けばその道をずんずん進んでいくだけですが、そこにたどり着くまでが迷うことが多いのではないでしょうか。
 私がコンパスを手に走ったのは初日だけでしたが、地図とセットでいつも持ち歩いています。

伊勢路ツアーのまとめはこちら





















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いつもありがとうございます。



伊勢路ツアーまとめ

今回の伊勢路ツアーを旅日記風にまとめました。

1日目 4月29日 23km
 内宮、外宮、女鬼峠、柳原観音
  旅日記はこちら

2日目 4月30日 51km
 滝原宮、ツヅラト峠、古里温泉、展望台
  旅日記はこちら

3日目 5月1日 41km
 佐甫道、三浦峠、始神峠、馬越峠、天狗倉山、八鬼山峠、三木峠、羽後峠
  旅日記はこちら

4日目 5月2日 43km
 甫母峠(曽根次郎坂太郎坂)、二木島峠、逢神坂峠、波田須、大吹峠、松本峠、新宮、熊野速玉大社、神倉神社
  旅日記はこちら

5日目 5月3日 37km
 熊野那智大社、青岸渡寺、舟見峠、那智駅
  旅日記はこちら

4泊とも野宿で195km 
もうちょっと楽しみたかった氣持ちもあるけど
快く旅に出してくれた家族に感謝 ありがとう。

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